アメリカのトランプ政権が表明した「世界一律15%の関税」に対し、イギリス政府が対抗措置を検討するなど、貿易戦争の足音が現実味を帯びてきました。こうした「予測不能な外部環境の激変」は、輸出入に関わる企業だけでなく、巡り巡って国内のあらゆるコストに波及します。
事業企画のプロとして、私たちが今すべきことは「静観」ではなく「シナリオプランニング」です。
1. 「一国・一社依存」からの脱却を加速させる
今回のニュースは、特定の市場や特定の供給網に依存することのリスクを改めて突きつけています。戦略の本質は「除外」と「選択」ですが、リスク管理においては「分散」が鉄則です。販路や仕入れ先をVRIO分析の視点で見直し、自社にしか出せない価値(V)が、特定の環境下(現在の関税水準など)だけで成立していないかを再点検する必要があります。
2. コスト増を「価値」に転嫁できるブランド力
関税や為替の影響でコストが上がった際、最も苦しむのは「価格」だけで選ばれている商品です。一方、顧客と強い信頼関係を築き、「代わりが利かない」と思われているブランドは、価格改定を受け入れてもらえる余地があります。noteでも発信している通り、感情的な共感と論理的な仕組みを掛け合わせ、LTV(顧客生涯価値)を高めておくことが、最大の防御になります。
3. 変化を「前提」とした事業企画
「落ち着いたら考えよう」は、今の時代、機会損失と同義です。不確実性が増す中で重要なのは、どのような変化が起きても迅速に戦術を修正できる「仕組み」を社内に持っておくことです。現場の属人化を排除し、数字に基づいて意思決定できる状態にしておくことが、荒波を乗りこなすKFS(主要成功要因)となります。
世界情勢はコントロールできませんが、自社の「適応力」は今この瞬間から高めることができます。


コメント